研究責任者 |
武井 義則 京都大学, 薬学研究科(研究院), 助教
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 研究責任者が開発した細胞外リン酸化による神経再生阻害因子の新規抑制方法が、中枢神経組織の再生を促す治療方法として有効かを評価する事が本研究の目的であった。そのために細胞外リン酸化に必要なATPとリン酸化酵素PKAの患部への送達方法、濃度、投与時間などを、ラット脊髄損傷モデルを用いて検討した。その結果、PKAとATPを投与する最適条件が得られ、細胞外リン酸化が脊髄損傷による麻痺の軽減に大変有効である事が示された。同時に、薬剤の投与とともにリハビリテーションが重要である事も、これまでの他研究室からの報告の通り示された。細胞外リン酸化は、脊髄損傷の新しい治療方法として大変有望であり、この結果を創薬に繋げるためにさらに検討を重ねる予定である。
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