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短鎖脂肪酸受容体を介した糖尿病性自律神経障害発症機構の解明とそのアゴニストによる治療法の確立

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 木村 郁夫  京都大学, 薬学研究科(研究院), 助教
研究期間 (年度) 2010
概要糖尿病時に見られる自律神経抑制を伴った循環器系機能障害に短鎖脂肪酸受容体が関与するという申請者らの新知見を基に、ノックアウトマウスや糖尿病モデルマウス、さらには選択的化合物等を用いた実験により、この受容体を介した糖尿病時交感神経抑制機構の解明および糖尿病性自律神経障害の予防・治療薬創成の基礎検討を行った。今回の我々の研究成果により、糖尿病時に上昇するケトン体による、短鎖脂肪酸受容体阻害-交感神経抑制機構は、交感神経節に存在するこの受容体を介した、末梢レベルの非常に即時的な反応によるものであることがわかった。このことは通常の中枢からの刺激による交感神経活性を末梢レベルで抑制する全く新たな糖尿病時における交感神経制御機構を示唆するものであり、今後、この受容体を標的とした糖尿病性自律神経障害治療への応用が期待される。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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