核内受容体共役因子を利用した、ステロイド剤と同程度に強力で副作用のない抗炎症剤の開発
研究責任者 |
岡本 一起 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 目標:新しいタイプの核内受容体共役因子(MTI-II)をステロイド剤に代わる新たな抗炎症剤として開発することを目的に、実用化に向けた炎症モデル動物での有効性を単年度で確認した。具体的には、タンパク質細胞内導入配列を融合させた2種類のMTI-II抗炎症剤を作製し、炎症モデル動物に投与して、その抗炎症作用を確認した。達成度:MTI-II抗炎症剤は動物実験でステロイド剤と同程度強力な抗炎症剤として働くが、血糖値を上げないことを確認した。今後の展開:MTI-IIを抗炎症剤として事業化するためには、MTI-II抗炎症剤の大量発現系を確立することと、長期投与により副作用を持たないことを動物レベルで確認することが必要である。
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