赤外光透過ファイバを用いた生体内温度のリモート計測
研究責任者 |
勝山 俊夫 福井大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 赤外光ファイバを用いて体温近辺の温度をリモート計測するシステムの基本構成の開発を試みた。測定対象物からの熱放射特性を詳細に検討し、赤外光ファイバとしてはTe系カルコゲナイドガラスファイバ、集光レンズとしてはZnSe系レンズ、検出系についてはHgCdTe (MCT)半導体検出器を用いて、実際の測定システムを構築した。このシステムを用いて、黒体標準サンプルのリモート温度計測を行い、体温近辺のほぼ30°Cから高温の温度測定が可能であること、および温度測定の分解能は、2.5°Cであることを明らかにした。このように、光ファイバを用いて生体の体温付近の精密なリモート温度計測が可能であることを示すことができた。
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