がんペプチド免疫療法のための合理的アジュバンド作製法の開発
研究責任者 |
伊藤 正紀 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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概要 | モデル抗原としてovalbumin(OVA)を用いMHC class IとMHC class IIエピトープ配列、蛋白質安定化配列などの機能的ペプチド配列が無作為に、多数繰返した人工蛋白質のライブラリーを構築した。この中から、OVAよりも、強い細胞性免疫を誘導できる人工蛋白質をin vitroで探索した。その結果、OVAよりも1000倍もの低濃度で、蛋白質のみで強い細胞性免疫を誘導できる蛋白質の作成に成功した。本研究により、アジュバンドを用いずに、低濃度の蛋白質のみで、細胞性免疫を誘導可能にすると言った革新的な腫瘍免疫療法を開発できる可能性が示された。
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