社会基盤構造物の健全性評価に関する簡易診断技術の開発
研究責任者 |
鈴木 基行 東北大学, 工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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概要 | 小型起振機を用いた振動試験方法を提示し、老朽化した橋梁の健全性評価を目的とした簡易診断技術の開発に取り組む。重さ26kg、加振力500Nの小型起振機によって3つの道路橋の現場試験を行った。その結果、スパン30m以下であれば1次の共振周波数が測定可能であり、上部工の平均曲げ剛性に着目して健全性が評価できる。さらに、スパン15m以下であれば、この振動試験によって反共振周波数の測定が可能となり、構造物や部材の中での最劣化箇所を特定できる可能性が示唆された。今後は、様々な経年劣化を模擬した供試体実験によって簡易診断技術の高度化を図り、多様な橋梁の現場試験を行うことによって実用化への課題を整理する。
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