研究責任者 |
倉岡 功 大阪大学, 基礎工学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 研究責任者は、DNAに損傷を与える紫外線を用いた実験によりバイオアッセイを開発した。この方法は、ヒト細胞内の転写反応がDNA損傷を認識する機構を応用したものである。しかしながら、この研究成果は紫外線により生じたDNA損傷を迅速に検出できることを示しているものの、DNAに損傷を与える化学物質においては実験条件を含めまだ十分な解析は行なわれていない。そこで既知のDNA損傷を誘発する化学物質を用いて細胞内の損傷頻度を解析した。その結果から、実験責任者は化学物質安全評価のための新規バイオアッセイを構築できたと評価した。今後の展開は、より多検体処理を可能にするため、フローサイトメトリーなどの機器を用いて自動解析型のシステムを構築することである。
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