研究責任者 |
西沢 美代子 愛知県産業技術研究所, 工業技術部, 技師
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 木材の利用拡大のため、樹種や部位を限定することなく、均質に薬剤処理可能にすることを目標として、木材改質処理法により薬剤浸透性の向上を図った。難注入性のスギ 100mm 角材に適する改質処理条件を検討し、適切な注入条件を得た。その条件で改質処理したスギ角材は、未改質処理材では達成されなかった木口から150mmの均質な処理が達成された。また辺材は、角材の長さ方向全体に薬剤処理可能となり、浸透性の向上が認められた。しかし心材においては、長さ方向全体の薬剤浸透には至らなかった。高濃度の改質処理剤を用いることにより、より強力に改質が作用する可能性が得られたため、心材の浸透性の向上を目指す。
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