研究責任者 |
藤田 智之 信州大学, 農学研究科, 教授
|
研究期間 (年度) |
2010
|
概要 | 穀類外皮成分を可食部に浸透移行させる高圧加工技術の実用化について検討した。コシヒカリでの知見を元に、うるち米のあきたこまち、モチ米および低アミロース米であるミルキークイーンの各玄米を用いて、加水、加温(40°C)、加圧(100MPa)下で24時間処理を行い、精米後、精白米中のポリフェノール成分を定量した。その結果、精白米中の総ポリフェノール量はコントロールに比べていずれも増加し、フェルラ酸量は1.6~3.0倍に増加することを確認した。また、処理温度を高くすることでその効果が高まることを明らかにした。製粉後の米粉では物性も変化しており、今後製パン性等への加工特性について検討を行う予定である。
|