可視光溶解性ゼラチンを用いたピンポイント細胞分離・回収システムの開発
研究責任者 |
児島 千恵 大阪府立大学, その他部局等, 講師
|
研究期間 (年度) |
2010
|
概要 | 細胞工学、細胞医療の発展とともに、目的の細胞を分離・回収するシステムは重要になっている。我々は、光熱変換特性を有する金ナノ粒子と細胞接着性と温度応答性を示すゼラチンゲルをハイブリッドすることで、可視光照射によってピンポイントで溶解する光応答性細胞足場材料を行ってきた。しかし、これまでのゲルではゾル化温度が37°Cよりも低かったため、ゲル上で細胞を培養することができなかった。本研究では、ゾル化温度の改善とそのゲル上で培養した細胞のピンポイント分離を目標に掲げ、いずれも達成することができた。今後は、ゲルの光応答性の改善と様々な細胞への汎用性について検討し、将来的には細胞医療で用いる移植細胞の作製を行いたい。
|