廃リチウムイオン電池のリチウムイオンの高速湿式回収プロセスの開発
研究責任者 |
武藤 明徳 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本研究は、蓄電用電池に不可欠なリチウムを、使用済み電池から電池用途に利用できる形態で実用的な化学回収プロセスの確立を目指して実施した。具体的には、1)ナトリウムイオンが共存してもリチウムイオンだけを回収できる抽出液の開発、2)抽出プロセスの短縮操作の大幅な短縮のための反応器、3)回収したリチウムイオンを濃縮できる逆抽出方法および抽出剤の回収・再利用について研究開発を行った。成果として、本研究の抽出液は、1)Na/Li が1000倍であっても、Liだけを選択的に抽出できる。2)マイクロリアクターのセトラーを工夫し、年間12トン以上のリチウム水溶液を60秒以下のプロセス時間で扱うことができる。3)抽出液の繰り返し使用を10回行い、性能が劣化しないことを確認した。本抽出プロセスはリチウムイオンの回収・濃縮の実用化として大いに期待できる。
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