研究責任者 |
梅田 隼史 愛知県産業技術研究所, 瀬戸窯業技術センター, 技師
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本研究では、固体高分子形燃料電池用の無機-有機ハイブリッド型電解質膜の合成と評価を行った。本研究の電解質膜は無機骨格を有するのに加え、安定性の高いホスホン酸基を導入するため 100°C以上の中温域で動作可能な固体高分子形燃料電池へ適用できる可能性がある。 過去の成果で得られている無機-有機ハイブリッド型電解質膜を今回改良し、その膜を用いて膜電極接合体を作製した。単セルとして発電試験をしたところ、80~140°Cの温度域で燃料電池として機能することを確認し、目標値を達成した。今後は、膜の更なる改良(薄膜化、低湿でのプロトン伝導性の向上)および膜電極接合体の作製方法の最適化により電池出力向上を図ることが必要である。
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