概要 | これまでに、ブドウ残渣抽出物中に転移原因遺伝子 (FABP) の発現を顕著に抑制する活性があることを見出しているため, 粗抽出画分を種々のクロマトグラフィー(XAD, Sephadex LH-20など)で精製し、活性成分によるFABP遺伝子抑制活性が、現在の60%から約95%になるまで、活性分子の構造を決定することを目標にした。その結果、約80%抑制活性を有する画分を得ることができた。本画分の質量分析の結果、エピカテキンのオリゴマーなどが含まれることがわかったが、活性分子の構造決定には至っていない。今後、更に精製し、構造・活性相関の解析によって、機能性食品創製や癌治療のための医薬品開発の基礎データを集積する。
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