研究責任者 |
舟橋 正浩 香川大学, 工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 液晶性半導体の高純度化とそれによるデバイス特性の向上を目指して、昇華精製装置を製作し、p-型液晶性半導体3‐TTP‐Ph‐5の精製を行った。有機溶媒を用いた再結晶法では、溶液中から液晶相が析出し、十分な精製効果が得られなかったのに対して、昇華精製による気相成長法では結晶が成長し、十分な精製効果が得られた。TOF方によるキャリア移動度の評価を行ったところ、昇華精製法によるキャリア移動度の向上は確認できなかったが、過渡光電流の減衰速度はシャープになり、キャリア分布の分散を引き起こす局在準位の密度を低下させることができた。n-型半導体である液晶性ペリレンテトラカルボン酸ジイミドの昇華精製も試みた。
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