診断精度を向上させる末梢血好塩基球活性化マーカーに基づいたイヌのアレルギー診断法の開発
研究責任者 |
大森 啓太郎 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本研究開発では、ヒト好塩基球活性化マーカーに基づいてイヌ末梢血好塩基球活性化マーカーを探索し、実際にアレルギーを発症したイヌを用いてアレルギー診断法としての有用性を評価した。その結果、市販の抗ヒト好塩基球活性化マーカー抗体はイヌ好塩基球とは交差反応性を示さず、これらをイヌに応用することはできないことが明らかとなった。また、アレルギー罹患犬において末梢血好塩基球の数、IgE結合状態、IgE受容体発現量を評価したが、健常犬と有意な差は認められなかった。これらの結果から、本研究開発で評価したマーカーを指標とするイヌのアレルギー診断法の開発および実用化にはさらなる研究が必要であると考えられた。
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