肝機能の診断基準であるビリルビン測定に有用な新規酵素生産
研究責任者 |
安藤 晃規 京都大学, 学内共同利用施設等, 助教
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本研究では、正確性、再現性、簡便性に優れた酵素法によるビリルビン測定の基盤となる酵素ビリルビンデヒドロゲナーゼの大量調製を目的とした。ビリルビン測定に利用可能なビリルビンデヒドロゲナーゼを土壌由来の糸状菌Aspergillus ochraceus IB-3に見いだし、本酵素を活用した測定系がビリルビンの定量に有用であることを明らかにした。また、安定した酵素活性を示す培養条件を見いだし、本酵素の粗精製に成功したが、部分配列情報を得ることはできなかった。今後さらなる酵素精製の詳細な条件を検討し、ビリルビンデヒドロゲナーゼをコードする遺伝子を取得する必要がある。
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