研究責任者 |
金 へよん 筑波大学, 数理物質科学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本研究では、Ti-Nb-Zr系超弾性合金に浸入型元素である酸素や窒素を添加することで、低ヤング率を維持しながら高強度化を実現し、新たな超低ヤング率・高強度生体用合金を開発することを目標とした。Nb、Zrおよび酸素や窒素の濃度を系統的に変化させた合金を作製し、機械的特性の評価を行った。酸素および窒素の添加は超弾性回復歪みの増加、平均ヤング率の低下および強度の上昇に非常に有効であった。特に窒素の添加が酸素の添加に比べ強度の上昇に有効であった。窒素添加材において、Nb濃度やZr濃度および熱処理温度を調節することで、平均ヤング率が骨と近い超低ヤング率が実現できた。今後、歯列矯正ワイヤ、骨接合材、人工骨への応用に向けて更なる特性を目指す。
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