研究責任者 |
佐伯 宏樹 北海道大学, 水産科学研究科(研究院), 教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本申請の目標は、魚肉消化物の抗炎症機能におよぼす食品成分間反応の影響を明らかにするとともに、抗炎症機能を増強する基本技術の確立をめざすものである。本研究の結果、細胞系実験によって、魚肉タンパク質消化ペプチドの抗炎症作用が、食品成分間反応を施すことによって強化されることを明らかにできた。さらに動物実験によって、当該魚肉ペプチドのもつ増強された抗炎症機能が、経口投与によっても発揮されることを証明するとともに、抗炎症機能を増強する製造条件の一例を提示することができた。以上の結果から、当該目標を充分に達成できたと考える。今後は、抗炎症機能のメカニズム解明にあたるとともに、当該の抗炎症ペプチドを産業レベルで生産できる工程の確立と本素材の活用法を検討する。
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