研究責任者 |
原野 英樹 独立行政法人産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 中性子線源は、道路工事に利用する水分計や鉄鋼の非破壊検査など多くの工業分野で品質管理に利用される。中性子線源は現場における作業者に対する安全確保やコンプライアンスの観点から管理される必要がある。しかし、線源の主たる特性である中性子放出率を知るためには、輸送して校正機関に依頼するか、大掛かりな装置や高度な放射線計測技術が必要となる。そこで、本研究課題では中性子放出率を簡易的に校正するための、ポリエチレン減速材と3He比例計数管で構成される装置を提案し、開発した。装置は持ち運びが可能であり、さまざまな環境下で簡単に中性子放出率測定が可能なことを実証した。本研究開発によって、現場での安全対策や品質保証の向上が見込まれる。
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