研究責任者 |
鈴木 哲朗 浜松医科大学, 医学部, 教授
|
研究期間 (年度) |
2010
|
概要 | C型肝炎ウイルス(HCV)は血液を介して感染する、肝疾患の主要原因ウイルスである。肝細胞への感染には、細胞表面の硫酸化多糖及びCD81等受容体蛋白との結合が重要である。本研究では、C型肝炎の治療補助あるいはより安全な血液製剤の製造に資するため、血中からのHCV吸着除去技術の開発を行った。CD81のHCV結合領域の合成ペプチドがHCV捕捉効果を有すること、またヘパリンを固定化した中空糸またはセファロースビーズがHCV吸着除去能を有することを示した。得られた研究成果を基に、さらにウイルス吸着能を高めるとともに、有用な血清成分への影響を最小限に抑えた特異性の高い除去技術が開発されるものと期待される。
|