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旋毛虫分泌蛋白質の免疫抑制機構の解析とその医薬品への応用

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 長野 功  岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授
研究期間 (年度) 2010
概要旋毛虫は宿主の生体防御機構に拮抗する種々の生理活性物質を分泌して、その生存を可能にしている。本研究は免疫機能に影響を与えると推測される旋毛虫が分泌する分子量53kDaの蛋白質について、その免疫抑制機構を明らかにすることを目的とした。結果:53kDa蛋白質は宿主のTh1細胞を活性化させてTh2反応を抑制する活性を有していた。構造的には既知のドメインや類似配列はないが、何らかの高次構造をとっている可能性が示唆された。また、その立体構造の解析のために、組換え蛋白質の発現・精製・可溶化法について検討した結果、大腸菌のSHuffle express株を蛋白質発現に用いた場合に大腸菌体の可溶性画分に強く発現が見られることが明らかとなり、立体構造解析ができる量、質の組換え蛋白質の作成が可能となった。今後の展開:当蛋白質のTh2反応の抑制機序について詳細に検討するとともに、蛋白質のX線結晶構造解析を行う予定である。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-25   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2023-01-10  

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