バイオディーゼル燃料廃液からの“夢の繊維”原料の製造 -植物油の完全資源化-
研究責任者 |
虎谷 哲夫 岡山大学, 自然科学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 近年、植物油を原料としてバイオディーゼル燃料(BDF)が製造されるようになったが、副産物グリセロールの利活用が全世界的に大きな課題となっている。本研究では、このグリセロールから“夢の繊維”ポリトリメチレンテレフタレート原料であるトリメチレングリコール(TMG)を製造することで、植物油の完全資源化を目指す。具体的には、代謝工学的改変を施した菌体をBDF廃液に加えて培養することによりTMGに変換する。この変換の初発段階を触媒するビタミンB12依存酵素が反応中に不活性化され易いことが最大の問題であり、B12補酵素のリサイクルによる再活性化とメタボロソームの活用という独創的技術を駆使して解決することを企図した。
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