概要 | 本研究開発では、酸化物の固体電解質を用いた全セラミックス型・リチウムイオン電池を作成し、交流電場を印加することで粒界・界面抵抗を制御し電池特性を向上させることを目指した。LiFePO4, Li5La3Ta2O12, Li4Ti5O12をそれぞれ、正極、電解質、負極として全セラミックス電池を組み立てた。この電池に交流電場を制御することで粒界・界面抵抗が1/3程度減少することを観測した。また、従前では220°Cで充放電していた電池が、150°C下でも充放電サイクルを示すことが分かった。粒界・界面抵抗は印加する交流電場の周波数、振幅電圧、時間に対して敏感であり、粒界・界面抵抗が増大する場合もある。再現性も50%程度であり、粉体の混合状態やモルフォロジーの精密制御が必要であると考えられる。
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