概要 | 本研究では、DNA塩基配列特異的アルキル化能を有するPIポリアミドの生体応用に向けた機能性の確立を目指し基盤研究を進めた。実際に、申請者が以前報告しているPIポリアミドの分子設計[Bioorg. Med. Chem.,2008, 16, 2286-2291]を基盤として、1) 配列特異性の延長、2)水溶性の付与、3)ゼノクラフトマウスを用いたヒトがん細胞増殖阻害活性の評価を進めた。その結果、一定の研究目標は達成し、現在それらの研究成果を専門誌に報告するため、論文として投稿を予定している。将来的には、得られた結果を基盤として、配列特異的アルキル化により標的とする特定の関連遺伝子群の発現を制御する分子生物学的技術としての応用に向かう予定である。
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