PET診断と放射線内照射治療のカップリングを可能とする転移性骨腫瘍用薬剤の開発研究
研究責任者 |
小川 数馬 金沢大学, 薬学系, 准教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 実際の治療薬剤の開発には至らなかったが、治療薬剤の前駆体となる配位子の合成、PET核種であるGa-68の代替核種としてGa-67を用いた転移性骨腫瘍イメージング薬剤の開発に成功し、その有用性を評価した結果、本薬剤は、濃度依存的にハイドロキシアパタイトへの高い結合親和性を示し、ノーマルマウスにおける体内放射能分布実験の結果、非標的組織にはほとんど放射能が観察されず、骨に特異的な放射能集積を示した。従って、本薬剤の有用性が示され、このリガンドを用いた治療薬剤にも大きな期待が持たれる。
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