研究責任者 |
成田 弘一 独立行政法人産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 工業的価値が高くかつ最も高価な白金族金属であるロジウムは、抽出不活性な金属として知られており、特に硝酸溶液からの抽出分離は極めて困難である。本研究では、タイプの異なる2種類(イオン対型及び配位型)の抽出剤を混合した抽出系による分離実験を行った。その結果、チオジグリコールアミド/テトラ-n-オクチルアミン混合抽出剤が、ロジウム抽出率(硝酸濃度7 mol/L:75%、10 mol/L:89%)、抽出容量(9.6 g/L)及び硝酸に対する安定性に関して目標値をほぼ達成できることが分かった。今後は、硝酸-塩酸系(王水系)、塩酸系への適用性を検討することで、今回得られた混合抽出剤の実用性、汎用性の向上を目指す。
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