耐熱性アルギン酸分解酵素の大量生産法および機能改良法の開発
研究責任者 |
井上 晶 北海道大学, 水産科学研究科(研究院), 准教授
|
研究期間 (年度) |
2010
|
概要 | 本課題の目標は、申請者らが海洋好熱細菌に新規に見出し性状解析を行った耐熱性アルギン酸分解酵素(以後NitAlyと称する)の大量生産方法の確立とアミノ酸変異導入による酵素機能改良法の開発である。本成果により枯草菌による大量分泌発現が可能となり、収量も大腸菌を用いた場合と比較して約200倍に改善された。さらに、NitAlyをコードする遺伝子にランダム変異を導入し、38種類の変異型NitAlyについて酵素活性を調べた結果、15種類のものは天然型と同等あったが、他のものでは比活性や熱安定性が低下していた。このように当初の目標は概ね達成され、本技術を用いた網羅的な解析は、NitAlyの機能改変に有効な方法であると考えられた。
|