タンパク質修飾による機能性造影剤の開発と超微細がんの可視化
研究責任者 |
中村 守彦 島根大学, 学内共同利用施設等, 教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 研究責任者は、これまでに酸化亜鉛ナノ粒子を新しい蛍光剤として活用したナノメディシン研究を進めてきた。その過程で、がんを認識する抗体を酸化亜鉛ナノ粒子に架橋する高い技術を確立した。そこで本課題では、既存の造影剤に官能基を持たせたナノ粒子で抗体を標識し、MRI(核磁気共鳴画像法)でがん病巣を正確に早期画像診断できる技術基盤を構築した。現在のMRIでは、がんを特異的に診断できないが、抗体を活用する本技術により患者に負担のかからない体外からのがんの特異的な画像診断が可能となり技術革新となる。また、安全な造影剤を利用することから薬事法の縛りもなく実用化の可能性は極めて高い。
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