研究責任者 |
吉川 裕之 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 試料溶液中にレーザーを集光し、集光点からの後方散乱光を測定して特性の生体分子の検出を行う光ピックアップ型バイオセンシング技術の開発に取り組んだ。グルコース溶液中にグルコース酸化酵素を加え、硝酸銀を含む反応溶液と混合することにより、レーザー集光位置に有機分子-銀ナノ粒子複合体が形成され、後方散乱光強度の時間変化からグルコース濃度を定量することに成功した。当初10μL以下の溶液試料中に含まれる10^-5- 10^-2 mol/Lの範囲のグルコースを2分以内に、誤差数%以下の精度で検出する目標を設定した。現段階での検出限界は10^-4 mol/Lであるが、他の目標はほぼ達成しており、検出感度も反応溶液系を最適化することにより向上すると期待できる。
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