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固形腫瘍内へT細胞を動員する次世代免疫療法の動物実験

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 宇高 恵子  高知大学, 基礎医学部門, 教授
研究期間 (年度) 2010
概要我々は先に、腫瘍組織の血管内皮細胞が腫瘍抗原をMHC class II分子に提示し、それをヘルパーT細胞(Th)が認識して腫瘍組織に浸潤すること、さらに、ThがIFN-γ依存性に、CTLの腫瘍内浸潤を誘導することを観察した。それを受けて本研究では、腫瘍特異的ThおよびCTL誘導性ペプチドを免疫した場合の抗腫瘍効果を評価した。これらの免疫には、Th1タイプの免疫誘導の場を作る百日咳全菌体ワクチン(Wc)をアジュバントとして添加した。その結果、腫瘍特異的ThとCTLが効率よく誘導できれば、樹立された固形腫瘍であっても、抗腫瘍効果が期待できることが明らかとなった。さらに、研究の過程で、Th細胞を誘導する工夫を行ったところ、従来の1000倍もTh誘導効率の高い免疫方法が見つかり、知財確保および論文発表に向けた準備を行った。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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