X線照射による紫外線励起型蛍光特性を付与した可逆性着色ガラスの開発
研究責任者 |
福原 徹 愛知県産業技術研究所, 常滑窯業技術センター, 主任
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 紫外線励起による蛍光特性のある透明ガラスで、X線照射により濃く着色して蛍光特性が無くなり、加熱すると元の蛍光特性に戻るという特徴をもつことを目標として研究した。その結果、Li2O-ZnO を含む透明ガラス4gに希土類酸化物としてEu2O3、Tb4O7をそれぞれ0.3g添加すると特に良い蛍光特性を示し、X線を照射すると濃く着色して蛍光特性が消失し、200°Cで加熱すると元の透明ガラスに戻ることが分かり、ほぼ目標どおり達成した。実用化の見通しとしては、現在到達した物性では蛍光発光を利用した表示板などには適応可能であると考えているが、希土類添加量を低減する技術を開発して低コスト化することが必要である。
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