鉛製水道管における水道水中の鉛などの有害重金属分析装置の開発
研究責任者 |
今井 昭二 徳島大学, 大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部 (総科), 教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本研究開発は、鉛管による住民の暴露問題の解決のための鉛製水道管の交換が進まない中、現在の水道管での使用が余儀なく続いている。蛇口一つずつの鉛濃度検査を行うことで、安全性を確かめつつ社会インフラである水道設備の使用を行うための迅速かつ低コストの分析法を開発している。従来法では、鉛水質基準の10ppbの検出が不可能であった。今回の研究において、50μLの水道水中有に含まれる鉛を気体にして効率よくフレーム原子吸光分析装置に導入できるアタッチメントを開発することで、高感度を達成できた。開発したアタッチメントの使用によって水質基準の2分の1(5ppb程度)の検出限界を達成した。今後は、水質基準において報告義務のある基準値の1/10以下の鉛濃度を検出するまで高感度化を計画している。
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