ファイトレメディーエションによる重金属汚染された水環境浄化技術の実用化への展開
研究責任者 |
榊原 正幸 愛媛大学, 理工学研究科(理学), 教授
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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概要 | 廃止鉱山残土堆積場付近のCuやAsなどの有害元素に汚染されたダム池で、重金属超集積植物のマツバイによるファイトレメディエーション実用化のためのフィールド実用化試験を行った。本研究の結果、栽培容器を水面に浮かべる「フローティング栽培法」によってマツバイを安定的に生育することができた。また、「フローティング栽培法」の実用化試験の結果、マツバイ量によるダム下流側の河川のCuおよびAsの濃度をそれぞれ約1/2および1/4にまで低減することに成功した。この結果は、マツバイによるファイトレメディエーションが河川という開放系で十分効果的であるということを実証した。また、マツバイに吸収された重金属は、体内のプラントオパールに濃集していることから、それら重金属は不溶化されているといえる。
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