研究責任者 |
大熊 毅 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本課題は、将来に亘って医薬、香料等として使用が期待される(Z)-アルケンおよび末端アルケンを効率的に供給する方法の開発を目指すものである。研究者独自の「パラジウム ナノ粒子と水素化ホウ素化合物」から成る触媒を用い、各種内部アルキン、末端アルキンを部分水素化し、対応する(Z)-アルケンを92%~99%以上、末端アルケンを94%~98%の収率で合成することに成功した。また、いずれの場合も、アルキンの1万分の1~20万分の1当量の触媒量で反応が完結した。実用化可能な極めて高い反応性と収率でアルケンが得られることがわかった。今後、化学系企業と協力し、触媒の試薬としての販売と、本部分水素化を用いる医薬品や香料原料の合成に向けた検討を行う予定である。
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