研究責任者 |
大澤 健司 岩手大学, 農学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 牛の潜在性子宮内膜炎をより迅速かつ簡便に診断できる検査手法を開発することを目的として、市販の尿検査用スティックを応用して子宮内膜スメア中の顆粒球エステラーゼ濃度を定性的に測定し、子宮内膜スメアにおける多形核白血球率(PMN%)との相関ならびに検査手法の適合性を調査した。その結果、顆粒球エステラーゼ濃度とPMN%との間のκ値には十分な一致度が認められ、尿検査用試験紙の顆粒球エステラーゼ比色検査が現場での牛の潜在性子宮内膜炎の即時診断に応用できる可能性が示唆された。今後、より一層感度および特異度が高い迅速診断法の開発、そしてウシ子宮内膜炎診断に特化した診断薬の開発などを検討する必要がある。
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