マイクロRNAによるヒト癌細胞のiPS化誘導とその応用研究
研究責任者 |
三浦 典正 鳥取大学, 医学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | siRNAの合目的的な発現制御プロセスは、癌細胞に劇的変化をもたらす可能性がある。我々がヒト10番染色体短腕からクローニングしたRNA遺伝子(RGM249)は、肉腫を含む数種の癌細胞の転移性を制御できることを証明してきた。更に多くのRNA関連遺伝子、転写因子、細胞周期に関わる遺伝子群、数種のmiRNAと極めて強い関与を確認した。特に1種類のmiRNAはヒト正常細胞をiPS化でき、癌細胞を多能性マーカー陽性のiPS細胞に誘導するため、癌細胞の分化度や悪性度を切り替えて正常化及び良性化すると予想される。本試料による癌組織の正常化、当該miRNA群のメカニズム解明、有用な分子標的医薬開発を目指した。
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