ポリエステル基の効果的骨誘導再生メンブレンの実用化研究開発
研究責任者 |
鵜沼 英郎 山形大学, 大学院理工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本課題では、ポリエステル表面にゼラチンとリン酸カルシウムを被覆した、以下の特徴を持つ骨欠損治療用材料の作製条件の最適化と、細胞培養試験・動物実験を通して、薬事申請に向けた実用化検討を行った。 検討に使用したメンブレンは、厚さ50μmのPETシートに、1μm以下の厚さのゼラチン層と、5~10μmの厚さの低結晶性水酸アパタイト層を積層したものである。細胞培養の結果、本メンブレンは比較試料(PETのみ、PET/ゼラチン、cytoplast)に比較して、著しい増殖・分化・石灰化を示した。イヌを用いた動物実験においても、骨再生に要する期間が従来品の半分程度に短縮できた。医師主導による自主臨床研究において抜歯窩の再生を行ったところ、感染・炎症などを示さずに従来品の半分程度の期間で骨および付着歯肉の再生ができた。
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