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廃棄されているウシ初乳から精製した可溶性CD14分子を利用した、 経口免疫ワクチンアジュバントの開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 井上 亮  京都府立大学, 生命環境科学研究科, 講師
研究期間 (年度) 2010
概要経口ワクチンアジュバントの開発に成功畜産又はヒト乳児で経口免疫ワクチンの利用が期待されているが、経口で導入された抗原は皮下や筋肉に注射された抗原に比べ免疫原性が弱いという問題がある。本研究では、ウシ廃棄初乳から精製した可溶性CD14(bsCD14)を利用した経口免疫ワクチンアジュバントの開発を試みた。bsCD14を熱殺菌したSalmonella Typhimurium(ST)と共に経口免疫したマウスでは、PBSを投与した対照群、STを単独で経口免疫した群に比べ、血清中の抗ST抗体価が顕著に上昇すること、ST感染時の生存率が高くなることがわかった(p<0.05)。このことから、bsCD14が経口免疫ワクチンのアジュバントとして利用出来ることが証明された。今後は、畜産、特にブタへの利用を視野に入れた研究を展開する。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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