プラスチックのナノサイズ放射線損傷を紫外線とエッチングで拡大することにより低倍率光学装置で高速分析することを可能にする方法の開発
研究責任者 |
石川 一平 舞鶴工業高等専門学校, その他部局等, 助教
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本研究では、PADCプラスチック(固体飛跡検出器CR-39)に紫外線を照射することで放射線損傷(飛跡)を拡大するメカニズムの検証・解明と一層の飛跡拡大を目指した。飛跡拡大は紫外線で発生する活性酸素との結合によりプラスチック表面に親水基が形成されエッチング速度が加速された事が原因であると結論付けられた。紫外線を照射した試料と紫外線を照射しない通常の試料を同条件で比較した場合、飛跡を面積比で最大約16倍拡大することに成功した。拡大させた飛跡を光学スキャナで分析した結果、得られた画像データは個々の飛跡を計測できる範囲にあり、低倍率光学装置でも入射粒子数の計測を目的とした実用化に耐え得ると判断できる。
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