研究責任者 |
西本 完 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所, 食品バイオテクノロジー研究領域, 研究員
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研究期間 (年度) |
2010
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概要 | 本研究では実用的なガラクト-N-ビオース(GNB)を製造する方法として、GalNAcとスクロースからGNBを合成する複合酵素系および、より安価なGlcNAcをGalNAcへと変換する複合酵素系を組み合わせることで、ワンポットでGlcNAcとスクロースからGNBを生成する酵素系の開発を行った。本反応系では使用した酵素の基質選択性により、事前の予想通り、ラクト-N-ビオース(LNB)も同時に合成されてしまうという問題が生じたが、基質特異性が厳密な酵素を利用することでこの問題を克服し、最終的に目標とする反応収率には及ばなかったものの、GlcNAcとスクロースからGNBのみの合成が可能であることを実証した。したがって、反応収率を如何に向上させるかが、実用化へ向けた今後の課題である。
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