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窒素固定ラン藻のデンプン生産性を2倍に向上させる技術の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 得平 茂樹  中央大学, 理工学部, 助教
研究期間 (年度) 2010
概要微細藻類は植物に替わる新たなバイオマス資源として、近年注目を集めている。しかし、現存の微細藻類が作り出すバイオマスは生産コストが高く、実用化には至っていない。窒素固定ラン藻は空中窒素を利用できる唯一の微細藻類であり、窒素肥料を全く必要としないため培養コストの大幅な削減が可能である。本研究では、窒素固定ラン藻のデンプン生産性を向上させることで、バイオマス生産コストを低減させることを目指した。 本年度の目標は、デンプンの分解を抑制し、デンプン生産性を50%以上改良することである。デンプン分解に働く遺伝子群の発現を制御する転写因子NrrAの改変株を作製し、デンプンの分解を抑制した。その結果、細胞内デンプン量を1.5倍に増加させることに成功し、本年度の目標を達成することができた。 今後、デンプン生産量をさらに増加させる技術開発を継続し、本研究課題の最終目標である生産性の2倍以上の向上を実現させ、窒素固定ラン藻によるデンプン生産の実用化へと発展させていく。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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