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選択論理を利用した超高速な差積演算回路とその実応用回路の設計

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 戸川 望  早稲田大学, 理工学術院, 教授
研究期間 (年度) 2010
概要差積演算は高速フーリエ変換や超解像処理など重要な応用回路の基本演算として頻出する演算であるが、減算と乗算の順序関係のため演算時間が増大するという問題点がある。これに対し申請者は、差積演算を2進表現し展開し途中項をxizi+yizi(xi,yi,ziは1ビット変数)という形式で表現することに成功した。これは選択論理と呼ばれ桁上げがなく、前処理として高速演算すれば途中項数を1/2に、つまり差積演算時間あるいはその面積を最大1/2に削減できる。この成果のもと本申請では、高速フーリエ変換の基本演算としてバタフライ演算を高速化、続いて、超解像処理の基本演算として加重加算を高速化・低面積化した。バタフライ演算では11%以上の高速化を達成し、加重加算では25%以上の高速化および最大50%の低面積化を実現した。今後、これらの基本演算の高速化・低面積化により直接、デジタルテレビ規格で用いられるOFDM(直交波周波数分割多重)方式や、超解像処理、3次元画像処理を等して、たとえば次世代デジタルテレビ放送などに対して大きくその飛躍が期待できる。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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