新規病態関連タンパクGPNMBに着目したALS早期診断薬開発並びに発症機序解明
研究責任者 |
原 英彰 岐阜薬科大学, 薬効解析学, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 本研究は、運動ニューロン疾患の一つである筋萎縮性側索硬化症 (ALS) に対する、新規病態関連因子glycoprotein nonmetastatic melanoma protein B (GPNMB) の役割を詳細に検討し、ALS病態の解明および新規治療薬・診断薬の開発へと繋げていくことを目的として実施した。本研究により、GPNMBの運動神経細胞保護作用が認められ、さらにヒト血清を用いた試験ではバイオマーカーとしての可能性が示唆された。本研究は、GPNMBがALS病態への関与があることを示した世界初の知見である。今後は、GPNMBの運動神経細胞死のメカニズムを解明し、ALSの治療薬およびバイオマーカーの創出へと発展させていきたい。
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