神経変性疾患の治療を目指したSIRT2選択的阻害薬の創製
研究責任者 |
鈴木 孝禎 名古屋市立大学, 薬化学分野, 講師
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | SIRT2選択的阻害薬の創製を目指し、Cu(I)-catalyzed Azide-Alkyne Cycloaddition (CuAAC) を用いて、短時間に142個のトリアゾール体ライブラリーを構築した。続いて単離・精製なしに直接SIRT蛍光アッセイを行った結果、強いSIRT2阻害活性を示す化合物を見出した。さらに、その化合物をリード構造として構造最適化研究を行った結果、既知のSIRT2選択的阻害薬AGK2よりも高いSIRT2阻害活性、選択性を示す化合物を見出した。また、本阻害薬は、SIRT2の基質であるα-チューブリンを選択的にアセチル化したことから、細胞系でもSIRT2選択的阻害薬として働くことが明らかとなった。
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