金属錯体の複核化を利用したエチレンの選択的オリゴマー化反応の開発
研究責任者 |
劒 隼人 大阪大学, 基礎工学研究科, 講師
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | エチレンの選択的オリゴマー化における炭素-炭素結合形成反応に複数の金属核の存在が重要であるかを明らかにする目的で、モデル反応としてアルキン配位子を有する5族金属錯体の合成を行い、種々の配位子の導入による複核化の検討を行った。立体的に小さなアルコキシ配位子をメタラサイクル錯体に導入することで複核化が進行することを見出し、さらには二核金属上での炭素-炭素結合形成反応によるメタラサイクル構造の拡大反応が進行することを明らかにした。本研究成果はエチレンを基質とした反応に展開する際の複核触媒設計に関する重要な知見である。
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