イリドイド化合物ライブラリーからのSニトロシル化を標的とした新規緑内障治療薬の探索
研究責任者 |
郡山 恵樹 金沢大学, 医薬保健研究域医学系, 助教
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 一酸化窒素(NO) は濃度によって中枢神経脱落作用と神経栄養因子作用と相反する作用を有する。NOによるタンパク質のS-ニトロシル化はその標的分子の探索や新規生理作用の発見が世界的競争下にある。我々はイリドイド化合物ゲニピンにNO産生能を見出し、(1R)イソプロピルオキシゲニピン(IPRG001)が効果的であった。IPRG001はKeap1をS-ニトロシル化し抗酸化タンパク質、HO-1の発現効果を有することとヒストン脱アセチル化酵素2のS-ニトロシル化がクロマチンリモデリング依存的な神経再生を促すことがわかった。これらの神経保護、神経再生効果は新規緑内障治療を創出させるための基盤となる。
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