抗インフルエンザウイルス物質wickerol Aを用いた新規インフルエンザ治療薬の開発
研究責任者 |
塩見 和朗 北里大学, 大学院感染制御科学府および北里生命科学研究所, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 微生物培養液より抗インフルエンザ活性を示す抗生物質を探索した結果、トリコデルマ属糸状菌の生産する新規ジテルペン骨格のwickerol AおよびBを発見した。Wickerol Aは2種のA(H1N1)型インフルエンザウイルスのイヌ腎臓由来MDCK細胞への感染を、0.07 μg/mlで50%阻害(IC50値)した。そこでwickerol Aの抗インフルエンザウイルス活性を動物実験で評価することにした。そのためにはwickerol Aを十分量確保する必要があり、まず生産菌を大量培養そこからwickerol Aを単離した。続いてマウスに対する毒性が弱いことを確認し、wickerol Aのインフルエンザウイルス感染治療効果を調べた。
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