概要 | 申請者らの従来の素子は、発光開始時の効率に対する10,000mA/cm^2時の効率が約45%である。これに対し、roll off特性を65%程度まで改善できれば、2インチ(64×128dots)OLEDディスプレイにおいて製品輝度500nitを達成し得る。本申請課題では、有機-有機ヘテロ界面の電位障壁の大きさに着目し、デバイスのどの部分のヘテロ界面の影響がroll off特性に影響するかを調べ、その電位障壁を小さくすることでroll off特性の改善を試みた。構造最適化後のOLEDでは、発光開始時の効率に対する10,000mA/cm^2時の効率が約60%を示し目標値に近い値が得られたが、発光効率の全体的な低下が見られた。
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