EGFR/FGFRデュアルインヒビターを用いた放射線増強療法の開発
研究責任者 |
丹沢 秀樹 千葉大学, 大学院医学研究院 臨床分子生物学講座, 教授
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 放射線耐性遺伝子の検索は現在世界中で盛んに行われているが、耐性克服法にまで至った研究はほとんどないのが現状である。私たちのグループは、平成15年から19年まで千葉大学で行われた21世紀COEプログラムにおける研究において、放射線耐性遺伝子を網羅的に検索し、25種類の放射線耐性遺伝子候補を同定した。その中でEGFRとFGFRが多くの放射線耐性腫瘍において高発現していることを確認し、さらに同遺伝子のsiRNA法を用いたノックダウンモデルにおいて放射線への抵抗性を減弱させるメカニズムを既に明らかにした。今回の申請はEGFRとFGFRのデュアルインヒビターである低分子化合物(PD173074)を用い、放射線治療の効果増強療法の開発を狙った研究となっている。
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