EP4シグナル制御による大動脈瘤に対する新規薬物治療法の開発
研究責任者 |
横山 詩子 横浜市立大学, 医学部, 講師
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研究期間 (年度) |
2011
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概要 | 大動脈瘤は、我が国の主たる死因を占める動脈硬化性疾患の重篤な合併症であり、患者数が増加しているが、大動脈瘤に対する根本的な治療は存在せず、その薬物治療の開発が強く望まれている。本研究を通して、我々はヒト大動脈瘤組織の器官培養とマウス大動脈瘤モデルにおいて、EP4拮抗薬が大動脈瘤の進行を抑制する可能性を示した。また、EP4欠損マウスを用いて2種類の大動脈瘤モデルを検討し、いずれもEP4を抑制することが大動脈瘤の進行を抑制することを示した。さらにマウス大動脈瘤モデルで形成された瘤に対してEP4拮抗薬が退縮硬化を示すことを明らかにし、研究計画はすべて達成した。今後はEP4拮抗薬の臨床応用に向けた検討を行う予定である。
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